生き生きと働く、ステキな大人たちを紹介します
生き生きと働く、ステキな大人たちを紹介します

株式会社北翔 代表取締役 清水誓幸さん

古くなっても、長く乗っていても「よみがえらせる」

江別にあるヨーロッパ車専門の整備と部品の会社

パーツのパルカ ヨーロッパ車専門整備 テックプラス

 

◆社会のあらゆる問題に関心があり、自分事と考えられる人が健全な社会を作るだろう。 

◆スキルアップもキャリアップも自己自由、自己責任!が好き! 

◆SDGsは誰もの身近にあり、誰でもどんな組織でも取り組める持続可能社会を作る

 羅針盤。

 

江戸時代から続く商いの「三方よし」から「 四方よし」で社会と会社の健全な持続に取り組む!

 

江戸時代、近江商人から生まれ、現在でも言われ続けている「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よし。特に「世間よし」は地域に根差す中小企業の大切な役割です。しかし、売り手、買い手、世間(現社会)が良くても、未来から見て良いことなのか?という考え方が重要になってきていると思います。

例えば売り手は買い手が望んでくれていて、売れているし、それによって、経済循環や納税や雇用が生まれ、世間が良くなりますが、しかし、その買い手から選ばれている商品の陰に、大量廃棄があったとしたら、未来の環境や、廃棄を処理することで失われる利益などは、働いた人の労働力がマイナスになり元に戻せません。

そこで思うのは、未来からの視点で事業の在り方を見る、「未来よし」の考え方です。しかし未来の人から意見をもらえることが出来ないのですから、自問自答しかありません。未来の環境、未来までの過程での不合理、などを考慮した仕事、事業の在り方が、今後の社会から選ばれるものと考えています。

 

事業の面白さを伝えたい!

私は、今までに学生や若い方に沢山聞かれたことがあります。

会社を始める時リスクを感じませんでしたか? とか  不安はありませんでしたか? とか 会社を経営していて  投げ出したくなったことはありませんか? とか 今までに落ち込んだり、困ったことはありませんでしたか?

など、殆どマイナスなことへの質問が多いのが現実です。

何故、会社を経営していると不安なことや困ったことが多いと思われているのか? 聞いてみたくなります。

きっと中小企業の印象は苦しい・・・なのでしょうか・・・

経営者も人間なので、経営者夫々個性や性格があると思います。

 

私は会社を経営してきたと言うより、やりたい仕事を続けていたら、社会に提供したいことが見つかり、それを追求し続けているだけだと感じています。

事業リスク、不安、落ち込む、今まで何度も経験しています。

ただ もう辞めたい!と思ったことは一度もありません。

どうしたら良くなるのか? どうしたら喜ばれるのか? 

考えて閃いて行動に移して確認してを繰り返しではなく、前進しながらの追求が何よりも楽しいです。

 

しかし、仕事への想いは人それぞれだと思います。

私は先のことや新しいことを想像するのが大好きです。

オリジナルなことを作り出すのが大好きです。

でも、記憶力は極端に低いです。特に行動していないこと、聞いただけのことは記憶が薄いです。過去に何を考えて何を言ったか? は大切だと思うのですが、これから何をしたいのか? 何をしなければならないのか? を考え行動することの方が私には向いています。

これは個性だと思っています。

自分と考えが違う人の話を聞いたり、物事をよく知っている人の話を聞くのも大好きです。

でも聞くだけで満足することはなくて、聴きながら自分と対比して考えたり、自分ならどうするか考えたり、自分には何ができるか考えたり、聴きながら自分に置き換えて考えるのが趣味です。

 

  事業を始めて、37年経過しました。

全然長いと思いません。 短いとも思いません。 色々なことがあったなぁと思うことはたまにありますが、いつまでにコレを実行したい! いつまでにコレを達成したい! と数年先数十年先を考える方の脳が大半を占めているようです。

その脳を喜ばせられるか? 考えている脳を無駄にしないために必要なのは健康だと思います。

健康のためには運動も大切ですし、食べ物とかその量とか、自分をコントロールする自制心は必要でしょう。良い経営の基礎は健康なのではないか?

と60歳を前にして感じています。

未来の子供たちへ「誰も取り残されない」持続可能な社会を残すために!

生き方改革から生まれた働き方改革

2011年3月11日、東日本大震災を契機に我が社は、働き方改革ではなく「生き方改革」を始めました。あの震災で無念に亡くなっていった人々、家族、親族、友人とお別れも言えずに別れた人、住む場所も、仕事も失った人、他にも沢山の不幸や苦悩が起きた東日本大震災を見て、

 

人間は働くだけが生涯のメインになっていないか? 

 

特に日本は働くことが中心の生き方になっていないか?

当時役員で話し合いました。

 

生きる上で仕事は大切だけれども、仕事以外の時間も人間の大切な時間である。という考え方でまとまり、残業ゼロを目指し始めたのと、休日を増やしました。残業ゼロにするにしても、今までの残業代は社員にとって大切な生活給です。ですから、月平均の残業代金を基本給に上乗せして、社員の生活に影響しないことを先に行ってから残業ゼロ、休日増加の取組を行いました。社員全員が作業の効率化、時短化を図るために、アイデアを出し、直ぐに実践、その結果からさらに変化させたり、改善だけではなく、改革も思い切って行いました。

 

その結果、半年後には残業をしなくても特定の仕事量がこなせる様になり、休日が増えても仕事に影響がなくなりました。それだけでなく、改革の結果が、生産性向上につながり、毎年売上が上がり、利益も出て、社員に毎年還元できるようになりました。働くことの改革を社員全員で取り組むことは、残業を減らし、休日と給料を増やすことにつながるものだと実感しています。

 

・2018年7月よりスタートさせる、少子化対策、子育て支援、退職後の生活対策

 

少子化対策、子育て支援、老後の生活に企業はどの様に関われるか?深く考えると、いくつかの手段や方法が見えてきました。それが2018年7月より始める、出産祝い30万円(就職5年以上)の支給です。子育て支援では、入学祝いとして、小学10万円、中学10万円、高校20万円、専門学校20万円、大学30万円(すべて就職5年以上で、1年以上から5年未満は金額が下がります)を支給します。

 

この仕組みで、出産から大学まで1名の子どもに最大100万円を支給するという仕組みと、現在でも続いている残業ゼロ、休日108日、有休消化、育児介護休暇制度によって、少しでも、子を持ち育てることに役立てられるのでは考えています。

我が社の定年退職は就業規則で65歳と決めていますが、健康で働きたいと思う人には仕事を提供できる環境をつくる計画です。またそれだけではなく、働いた年数によっては約1000万円になる退職金を得れる、退職金規定を作り、退職金共済をかけることとしました。

 

現在までも退職金共済は社員全員にかけていますが、一人一人が退職後どれだけの退職金になるのか、表を作って計算しその額を見ると、とても老後の生活の足しには足りないだろうと考え、就職からの年数で退職金の積み増しをする規定をつくりスタートさせます。働きがいだけでなく退職後もあの会社で働いて良かったと思われる会社にしたい!

小学5年の時エンジン付き飛行機が欲しくて、瓶拾いなどで資金集め!

子供の頃から機械いじりが好きで、分解・組み立てをいつもしていました。小学校5年生の時、大学生が模型飛行機を飛ばしているのをみて、壮大な計画をたてました。

「自分も飛ばしてみたい!」

親にねだっても反対されると思い、親には内緒で模型店に行って聞いたり、本などで調べて5万円位の費用がかかることを知る。40年前のことです。

お小遣いやお年玉をためても10年は掛かりそうな金額。そこで考えたことは、ビン拾いでした。土日は、ほとんど瓶を拾ってはお店に売りに行く毎日。

 

たまるまで長い道のりでしたが、それでも1年半で半分の2万5千円位貯まりました。

さすがにいつも土日いないのを不審に思った父親が、何をしているのかと聞いてきました。

覚悟を決めて模型店に父親と行きました。すると怒られるどころか残り半分の資金を出してくれたのです。

実は父親も機械いじりが大好きでした。

この時に学んだのが、物事達成のプロセスと経営者として大事な「収支バランスと計画性」でした。

「下町ロケット」を連想させるような創業前後

転機は17歳の時

高校を中退して働き始めました。2つ目の会社(コンクリート関係)では、いろいろなことを体験しました。19歳の時には現場主任も任されるようになりました。

 

しかし、本当にやりたいのは「車・機械いじり」。それで転職を繰り返し、自動車リサイクルへ。

好きな車を好きなだけいじれる仕事は自動車リサイクルそれは20歳の時でした。創業するために大切だった車を売って軽トラックを買い、朝昼晩と働きました。

創業1年後に設備投資のために、何度も金融機関に足を運び融資も受けることも出来ました。

経営はずっと苦しい状態。そんな時に出会ったのが師匠と呼べる2人との出会い

お二人とも九州の方で一人は全国を飛び回り自動車リサイクル業のネットワークを夢見ている方、もう一人の方は前者の方から紹介されたシステム会社の社長でした。特にシステム会社の社長からは、生産性、機能性にかかわる思考力、判断力などを教わり、旅行での楽しみも教わりました。

 

長いときで会社は6年連続でキャッシュで赤字を出しました。もう辞めようかなと思う時もありました。そんな弱音を吐いたとき、背中を押しくくれたのが妻でした。

現在は社会環境に影響を受けずらい体質改善によって、黒字経営が続いています。「技術力・商品力・システム力」ではどこにも負けないと自負しています。

REC北海道道央圏協議会の取り組み

協議会の設立から変わってきているREC北海道道央圏協議会では、過去150年間の北海道の歴史に学び、今後100年先の健全な社会の持続可能を実現することです。

 

未来の子供たちに、夢があり、平和で、健全な社会つくりに貢献できる企業行動に邁進していく所存です。


清水誓幸(しみず ちかゆき)

趣味:マラソン・キャンプ

 

子供たちにひとこと

お金が回らないからといってガツガツはしたくない。

生産性の無い競争に加わってまで、同じ事業にしがみついていたくない。

方眼紙に自分の想いや考えや計画を書くのが好きです。

 

好きな言葉

本田宗一郎の「やってみもせんで何がわかる」


https://s-hokusyo.com/

企業理念

 我が社は日本のヨーロッパ車ユーザーに、長く、安く、安全で、快適な自動車維持の可能性を、我社が常に追い求める「技術」と「部品」と「情報」によって知らせ、広めていきます。

 上記達成のために重要な技術、商品、システム、サービスの質を妥協せず追及し、会社と社員各人の成長により信頼を得られるよう努め、ヨーロッパ車を愛する人の期待に応え、貢献することに喜びと誇りを見いだし、公正な事業活動を行います。

 我が社の事業継続のため、ESDを常に意識し行動にリンクさせ、健全で健康な事業を追求します。

会社概要

会社名       株式会社北翔

 

所在地     北海道江別市江別太305-15

 

TEL        011-384-6955

 

URL        http://s-hokusyo.com

 

代表取締役 清水誓幸

 

創業      昭和57年7月

 

事業内容  ヨーロッパ車用自動車部品販売

      ヨーロッパ車専門自動車整備

      リサイクル部品販          

      使用済自動車 回収分別処理